新郎さまのお悩み相談室
ウェディングドレスの専門家であるコーディネーターが、花嫁様のイメージや会場に合わせたドレス選びのテクニックを伝授する企画「コーディネーターズ ヴォイス」。
この記事では「新婦である彼女に似合うドレスを着こなしてもらうために新郎さまができること」をドレス選びの専門家が解説します。
K.Tsujimoto
Fiore Bianca / Fiore Bianca 大阪
新郎さまがイメージしている式のコンセプトとは違っていても、試着したドレスが似合っていると感じたとききには「似合っているよ」と言葉にして伝えるようにしましょう。
新婦さまの大半はInstagramなどで事前にドレスの写真などを調べていて、「絶対にこういう感じのウェディングドレスが良い!」と強く思い入れがあります。
新郎さまの意見を通すことよりも、まずは新婦さまの思いを肯定してあげてください。
その上で、「自分達の式のテーマってこういうイメージだったよね」と切り出しておふたりで結婚式のテーマの再確認をします。
ふわっとした言葉でテーマを再確認すると曖昧になってしまいがちなので、なるべく具体的な言葉を使ってイメージを共有しましょう。
例えば「ナチュラルでグリーンが多くて、みんなリラックスした感じでと言っていたよね。サテンの生地でハリのある感じよりはふわふわした柔らかい感じのドレスのほうがナチュラルでリラックスした雰囲気で着られそうだね!」といったようにお伝えするとよいと思います。
他にも、「ナチュラルでグリーンが多い雰囲気の中でサテンの真っ赤なドレスとくすんだピンクのチュールのドレスだとどっちが合うと思う?」などと画像を見せながら極端な質問もしてみてもよいかもしれません。
素材やディテールの細かい名前は知らない新郎さまも多いと思いますが、新婦さまと近い視点で寄り添って考えられるようにドレスの知識も多少はあったほうがスムーズでしょう。
新婦さまの気持ちになって新郎さまもドレスの専門知識を勉強すると、新婦さまの気持ちをより理解できるきっかけにもなるのでオススメです。
コンプレックスを感じていてドレスを選ぶことに消極的になってしまう新婦さまも多くいらっしゃいます。
そんなときには新郎さまから新婦さまの気になるポイントを自然にカバーできるドレスの試着を提案してみましょう。
新婦さまが気になりがちなポイント別にオススメのドレスをご紹介します。
二の腕がコンプレックスの場合はしっかり肩が隠れるドレスもよいですが、このドレスのようにオフショルダーでふんわり柔らかく二の腕をカバーするデザインもいいよと言ってあげるとよいですね。
オフショルダーのドレス一覧はこちら★
色黒や日焼けした肌が気になるという方には、真っ白のホワイトではなくアイボリーやピンクアイボリーなどナチュラルテイストの色味のドレスをおすすめしましょう。
アイボリーのドレス一覧はこちら★
「もう若くないから」と年齢を気にしている新婦さまにはフリルが多めのラブリーなドレスではなく、シンプルなデザインのドレスがおすすめです。
サテンをあしらった王道なドレスも大人花嫁さまには人気ですが、チュールの素材を生かしたシンプルなウェディングドレスも着て頂きやすいですね。
シンプルなドレスの一覧はこちら★
「肩幅が気になるので袖が付いてるほうがいい」という新婦さまには、「あえてしっかり肩を出したほうがスッキリ見えるよ!」とお伝えするのもポイントです。
「ドレスの着用モデルさんの多くも肩幅がしっかりある方が多いですし、お顔も小さく見えますよ」と新婦さまに私はよくお伝えしております。
肩幅が気になる花嫁さまにおすすめのドレス一覧はこちら★
もちろん、新婦さまご自身が好きなドレスよりもコンプレックスを隠したいという思いがとても強い場合は、あまり強く意見を言わないほうがいいかもしれません。
そういったときには「一生に一度になるので本当に似合うドレスを着てほしいなぁ~」と新郎さまからやんわり伝えてみましょう。
ウェディングドレスの試着の際には、フィッティングするドレスも新婦さまが似合うものとコンプレックスを隠すドレスをどちらも着て頂くことを私達コーディネーターはオススメしております。
新郎さまが似合いそうと思っているドレスを試着されているときには素直に気持ちを伝えるようにして、あくまでも新婦さまご自身が納得して選ぶことを優先するようにしましょう。
初回のお打ち合わせに足を運ぶ前に「おふたりの持つ挙式・披露宴のイメージを具体的に整理する」と試着当日のドレス選びがスムーズになります。
ドレス選びには会場や会場装飾とマッチするというのはもちろんですが「おふたりのパーティーテーマやおふたりにとって結婚式で一番何を大切にしたいか」ということがとても重要だからです。
まず、初回のお打ち合わせではドレスコーディネーターからヒアリングをさせていただきますが、その際に必ずパーティーテーマをお伺いさせて頂きます。
事前におふたりでざっくりで大丈夫ですのでお式のイメージを持ってきていただけるとドレス選びがスムーズになります。
また試着当日には、実際に試着をしてにカーテンがオープンして新婦さまのドレスのお姿を見たときには「このドレスは大人っぽくてスラっと見える」「このドレスはボリュームもあるし主役っぽくなるね!」などゲストから見た感想に近い印象を新郎さまから言ってあげるとよいです。
「自分自身をどう見せたいのか」「ゲストからどのように見られたいのか」を意識すると、おふたりのパーティテーマにふさわしいドレスを選ぶことができますよ。
ドレスの種類や着るシチュエーションによってドレス選びのポイントは異なります。
主にチャペルでのシーンにウェディングドレスを着ることになりますので、お二人がどんなお式にしたいかによってウェディングドレスの選び方は変わってきます。
例えば、厳粛で格式張ったお式らしい感じが良いということであればサテンのハリ感のあるウェディングドレスを選んでいただくのがおすすめです。
サテンドレス一覧はこちら★
一方で、「挙式らしい感じは出したいけどそこまで厳粛すぎない感じがよい」という場合は、タフタの生地を私はおすすめしております。
タフタをあしらったドレスはある程度ハリ感はあるもののサテンのドレスより少し軽い雰囲気でお召しいただけます。
タフタドレスの一覧はこちら★
また、「形式張らずに笑顔溢れるようなお式がよい」という方にはチュールや遊び心があるデザインのドレスを提案しています。
チュールドレスの一覧はこちら★
まず、披露宴での高砂がテーブルタイプかソファータイプどちらを希望しているかお伺いしております。
高砂のタイプによってゲストから見える箇所が異なるので、カラードレス選びもポイントが変わるのです。
高砂がテーブルタイプでしっかり作られているとどちらかというとバストアップがゲストの皆様からよく見えます。
テーブルタイプの場合は、胸元にビーディングなど装飾がついた華やかなドレスをご提案しています。
その他ビーディングが特徴的なドレス一覧はこちら★
また、ソファータイプですとドレス全体を見ていただけますので、座ったときにふんわりとご自身が包み込まれるようなボリュームのあるものや裾に刺繍が有るものなどをご紹介させていただくことが多いです。
カラードレスのお色は会場の壁などの色や使ってみたいお花に合わせたり、お二人のパーティーテーマに合わせたものでご提案させていただきます.
私が実際にご案内させて頂いた新郎新婦さまには「キャンプがテーマでお式が夏」という方がいらっしゃいました。
このときには森をイメージさせる爽やかな印象を与えるミントグリーンのドレスをご紹介させて頂き、そちらでご決定いただきました。
カラードレス選びは特にお二人のパーティーテーマが重要な決めてとなってきます。
二次会では、パーティーに参加できなかったゲストのことを考えて披露宴で着たカラードレスをそのまま着ていらっしゃる花嫁さまも多くいらっしゃいます。
ただ、せっかくの結婚式でございますので二次会用のドレスをお選びいただくことをオススメしております。
例えば、ウェディングドレスを選ぶ際に最後まで悩んでお式で着なかった方のドレスを着るケースも多いですね。
おしゃれな花嫁さまだと二次会の距離感の近さを意識して、さらにゲストと近くで楽しんで頂けるスレンダードレスでドレスアップされる方もいらっしゃいます。
その他スレンダーラインドレス一覧はこちら★
二次会会場では披露宴より更にゲストと距離も近くなるので、できるだけボリュームが少ないほうがゲストとの写真撮影も楽しんでいただけるでしょう。
ウェディングドレス選びとなると新婦さまの意向を尊重しすぎて、新郎さまからは何も言わないというケースもありますが、新郎新婦おふたりの結婚式なので積極的に新郎さまもドレス選びに参加することがおすすめです。
一着のドレスを新婦さまの気持ちに寄り添いながら選ぶと、おふたりの仲もさらに深まります。
もちろん、ドレス選びでのご相談やドレス選びでの質問があればお気軽にDressesにお問い合わせくださいね。
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