2018.11.15
第3回Dressesプレ花嫁座談会・ドレス試着会 Fiore Bianca大阪店編 Vol.1
「ドレス迷子になってしまいました!」
Dressesイベントの代名詞となったプレ花嫁座談会。
第3回目は人気ドレスショップFiore Bianca(フィオーレビカンカ)大阪店で開催いたしました。
さらに今回は、とっても嬉しいことが!
前回の座談会に参加できなかったプレ花嫁さまが東京からご参加いただきました!
はじめてのドレス選びに戸惑う方、
かなりの数を試着してドレス迷子になった方など
ドレスに関するお悩みを、ベテランバイヤーにぶつけてもらいました。
10月30日 第1部
プレ花嫁様6名
T様、I様、N様、K様、O様、S様
Fiore Biancaバイヤー:鹿島 真央
鹿島:みなさん、はじめまして。今日はなんでも聞いてくださいね。ちなみに、今、ドレス選びで悩んでいらっしゃることって何ですか?
K様(以下敬称略):今日は東京から参りました。今まで50着くらい試着して、完全にドレス迷子になっています。
ラインとか素材とか、袖があったほうがいいのかとか、カラーはどうしたらいいのか?とか、もう本当にわからなくなってきました。
鹿島:まずは初心に帰ってみてはいかがでしょうか。
ひとつの取っ掛かりとしては、まずはスレンダー、マーメイド、Aライン、プリンセスなど、ひと通りのラインを着比べてみるのも手です。
自分がこれが好き!と思うものと、似合うものが違うということが多々あるのがドレス選び。
思ってもいなかったものが、意外と似合ったりするんですよ。
ディテールよりも先にシルエットを決めると、徐々に絞りやすくなります。
K:なるほど!今までAラインとか、プリンセスラインしか試着したことがなかったので、細身のラインも試してみます!
鹿島:素材感も大事ですよね。透け感とか、ハリ感とか…、会場の雰囲気によって、映えるものが変わってきます。
例えば、ホテルなどエレガントな会場にはサテン生地のようなハリ感のある素材のクラシカルなドレスが映えますし、リゾート系やナチュラル系の会場では、透け感のある素材が合います。
デザインも今では背中や胸元が大胆に開いたドレスや、個性的なパフスリーブ、膝下が透けたデザインのドレスなど、個性的なデザインのドレスも充実していますが、これは5〜6年前には考えられなかったこと。
今は、選択肢が随分と広がった分、迷いも出やすいとは思いますが、その分ドレス選びが楽しくなっていると思います。
T:私は最初マーメイドが着たかったのですが、背が低くて似合わなくて。
最近はAラインとかプリンセスラインが気になり始めました。
でも、結局のところオーダーしたほうが早いのかな?と迷っているところです。
鹿島:花嫁さんが一番美しく見えるドレス、というのが前提ですが、それぞれのドレスでカバーもできますよ。
レンタルだと丈のカットはできませんが、身幅はプロの縫製のスタッフがおひとりおひとりが一番美しく見えるように調整します。
丈に関してはある程度はヒールで調整もできますし、パニエを入れて合わせることもできます。
ヒールとパニエで大体のドレスは着ていただけると思います。
I様(以下敬称略):なんだか似合う、似合わないというのがよくわかりません。
鹿島:基本は花嫁様が着てみた時に、自信を持って着れる、というのいが一番いいと思うので、好みを優先されていいと思います。
ただ、今まで多くの花嫁様のドレス選びのお手伝いをさせていただく中でよく聞くのは、運命のドレスに出会った時に「これだ!という実感があった」とか「いろんなドレスを試着しても、ずっと頭に残っていて忘れられなかった」というお話。
具体的には、光沢のある素材か、柔らかい素材のものがいいかは、顔に当てた瞬間にわかるんです。
あとは胸元のライン。ストレートやハートカット、Vラインなど、胸元のラインも、着てみると似合う、似合わないというのが、割とわかりやすいと思います。
挙式当日の写真には上半身が写っているものが多く残るので、どう見えるかはとっても大切なんですよ。
N様(以下敬称略):カラードレスをどう選んだらいいのかも難しくて…。
鹿島:カラーこそ、好きな色と似合う色が違う、という方が多いんですよ。
洋服なら絶対に着ない色もドレスなら、という感じで選ばれる方も少なくありません。
苦手意識を持たずに、ドレスコーディネーターが推すものを一度着てみられるのもいいかと思います。
N:カラードレスってなんだか同じに見えてしまうんです。
鹿島:確かにカラードレスはボリュームのあるタイプのものが多くて、スレンダータイプは少ないので、デザイン的なバリエーションを感じられないかもしれませんね。
しかし、最近はフルレングスのものだけではなく、ミモレ丈のカラードレスや、プリント柄のものも出てきているので、選択の幅は広がっていると思います。
N:私、会場の提携先のドレスショップで王道系のドレスを早々と選んでしまったのですが、徐々にいろんなドレスを知って、みんなと一緒なのもなーと思い始めてしまいました。
会場もクラシカルというより、かなりスタイリッシュな感じなので、合わないんじゃないかなーと。
鹿島:絶対にこの会場でこのドレスは着られない、ということはないのですが、会場映えするか、というのはあります。
あと、会場の広さに対して、どれくらいの人数を入れるか、つまり、テーブルとテーブルの間が広いか、狭いか、というのも気にしておきたいポイントです。
テーブルの間隔が狭い会場でプリンセスラインのドレスだと、結局介添えさんがずっとドレスの裾を持っていて、選んだドレスがキレイに見せられない、ということになってしまうことも。逆に天井が高く、大きな会場でシンプルなドレスだと少し寂しくなったり。会場のイメージとドレスがリンクすると、当日、花嫁様もテンションが上がると思うので、少し意識されてもいいかもしれませんね。
T:わたしは和装も着ようかなと思っているのですが、白無垢と色打掛、どっちにしようかなとも迷うし、そもそも和装ってどうなんでしょう?
鹿島:和装も素敵ですよね。実は和装って新郎様が希望されるという場合も多いんですよ。
女性は結婚後もお着物を着る機会があっても、男性が紋付袴を着る機会がなかなかない。
日本人男性は99%紋付袴が似合うんです。
和装は親御さんも喜ばれる方が多いし。和装はお色直しに時間がかかる印象がありますが、最近は洋髪で和装というのが主流なので、かかる時間はドレスとほぼ変わりません。
当日の着付けやヘアは想像を超えるほどのスピード感ですよ(笑)
T:海がバックの会場なんですが、和装って変じゃないですか?お色直しの回数が多くなるのも気になります。
鹿島:全然おかしくないですよ。白無垢でも色のあるお花やグリーンの髪飾りでナチュラルな印象になりますし、小物に赤を取り入れてアクセントにするのも素敵です。
和装の色小物はたくさんあって選ぶのも楽しいですよ。
また、当日、3着着るというのも全然ありです。お色直しの回数が増えると、披露宴会場にいる時間が減ると気にされる方も多いのですが、挙式で1着、披露宴入場時に1着、その後お色直しで1着、という風にすると、中座の時間を少なくでき、3着着ることが可能です。
挙式はドレスで、披露宴は和装で、とするとさらに効率が良くなると思います。
O様(以下敬称略):私、背中が大きく開いているドレスに憧れていたんですが、両親が「彼の仕事関係の方もいらっしゃるんだから、あまりはしたないのはどうかしら?」と反対されて。
その一方で彼は、私と歳が離れているというのもあって「可愛い系より、大人っぽいのにしてほしい」と。結婚式は自分だけのものではなくて、みなさんに見てもらう場というのはわかっているのですが、いろんな意見があってすごく迷ってしまいます。
鹿島:そういうお悩み、多いんです。特に新婦様のお母様はドレス選びにご同行されることが多くて、おふたりの意見が一致することの方が少ないんです。
まず、最初に手にされるものが全く違う。
結婚式って、おふたりはもちろん、ご両親にとっても大切な1日ではありますが、どちらも納得される1着というのを見つけるのはなかなか難しいんですね。
そういう時はまず、ドレスコーディネーターが、お母様が何を重視されているのか、というお話をうかがいます。
徐々に掘り下げていくと、お母様はここを求めていらっしゃるんだ!というボーダーがあるんです。
そこをクリアしつつ、新婦様の希望を叶えるような1着をご提案していくと、意外と決まりやすいんです。
お母様も「娘には好きなものを着てほしい」というお気持ちはあるのですから。
ただ、お母様方の時代には、背中が開いたドレスというのはなかったので、抵抗があったりするんです。
実際に着てみると「着てみるとキレイね」ということになったりも。
あと、例えば、ウエディングドレスは花嫁様の希望のモノを着て、カラードレスはお母様好みのモノにするという案もあります。
ドレスコーディネーターは常に花嫁様の味方なので、事前にコーディネーターにご相談いただけると、上手にお話を展開できると思いますよ。
S様(以下敬称略):結婚準備自体を始めたばかりなのですが、ドレスっていつまでに決めたらいいのでしょう?
鹿島:どの会場でも共通なのですが、お式の3〜4ヶ月前から会場での打ち合わせが始まります。
そこからはやることがたくさんあって、おふたりとも負担が大きくて疲れてしまうこともあります。
また、ドレスが決まっているとブーケや会場装花も決めやすくなるので、会場での打ち合わせが始まる前にドレスが決まっていると、スムースかもしれません。
前撮りも2ヶ月くらい前までに終わらせると、その写真を使った演出や制作物も余裕を持って間に合いますよ。
T:実際のところ、みなさんドレスにどれくらいの予算をかけているんですか?
鹿島:幅は広いですが、年々ドレスにかける費用というのは上がってきています。特にインポートを希望される花嫁様が増えているようです。
海外に買い付けに行くと、触るのも怖くなるような、何百万円もするようなラグジュアリーなドレスがあります。
そこまでではなくても、徐々に日本の状況も変わってきていて、今は100万円を超えるようなドレスも珍しくなくなってきました。
とはいえ、ドレスショップにもよりますが、20〜50万円台のドレスの扱いが一番多く、最終的には30万円後半から40万円台のドレスに決まることが一番多いですね。
I:それはレンタル?オーダー?
鹿島:レンタルですが、オーダーでも40万円台とかリーズナブルなものはたくさんあります。金額と可愛さが比例する、というものでもなく、リーズナブルなものでも可愛いものはありますので、予算感を伝えていただけると、ご提案しやすくなると思います。
いずれにしても、ドレス選びって本当に楽しいもの。みなさんが運命の1着に出会えることを心より祈っています。
座談会を終えて…
選択肢が増えて、迷いも多くなったドレス選び。
「“運命のドレス”って袖を通した瞬間にわかるってホント?そんなことあるの?」
と不安に思われる方も多いのではないでしょうか?
でも、実は「運命のドレス」とは、直感的なものだけではなく、フォルム、素材感、デコルテライン、会場の雰囲気など、自分に合うものをひとつひとつクリアにしていくことで絞り込んでいけるという一面も。
もちろん、着たいドレスを着る!ということが最優先ですが、迷子になったら、そういったセオリーに従ってみる、というのもありなのかもしれませんね!
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