会場に合わせたドレス選び
ウェディングドレスの専門家であるコーディネーターが、花嫁様のイメージや会場に合わせたドレス選びのテクニックを伝授する企画『コーディネーターズ ヴォイス』。
E.Takahira
Fiore Bianca / Fiore Bianca 大阪
今回は「Fiore Bianca(フィオーレビアンカ)大阪」の高平(たかひら)コーディネーターが「洗練されたヨーロピアンな結婚式」をコンセプトに、シンプルだけど気高いウェディングドレススタイルを2着ご紹介します。
〈ドレスを探す花嫁様の想定イメージ〉
高平絵理(たかひら えり)
Fiore Bianca(フィオーレビアンカ)大阪店所属
Yolan Cris(ヨーラン・クリス)
スペイン・バルセロナ発のドレスブランド。
個性あるデザインに定評があるだけでなくレースや刺繍のクオリティは高く、細部までこだわり尽くしたデザインが花嫁の魅力を一層引き立てる。
ゲストとの距離感が近い結婚式はボリュームを抑えたドレス
招待人数も40名といったコンパクトな結婚式では、ご友人やご家族と密にコミュニケーションを取ることができます。
写真を撮るためにポージングしたり、ゲストと会話する機会も多くあるため控えめなボリュームのドレスが動きやすくオススメです。
普段のお洋服感覚で着ることができる着心地のよい細身タイプのドレスを選びました。
細身タイプと言っても下に向けてゆるやかなフレアになっていて、スキニーパンツのようにピッタリし過ぎないので、スレンダーに抵抗感のある花嫁様も気軽にお召しいただけると思います。
新緑の季節にはレース生地の豊かな表情が映える
「ザ・ガーデン オリエンタル・大阪」は、大阪市が議会場として使用していた建物をリニューアルしただけあって重厚な洋館のエッセンスを残しています。
一方で、緑豊かな美しい庭園があり、ガーデンウェディングで人気を集める式場でもあります。
リラックスした「ヨーロピアンスタイル」というテーマにぴったりの会場ではないでしょうか。
ヨーロピアンの雰囲気がありつつもリラックスした着こなしがポイントですので、ビジューが多用されているドレスよりも繊細なレースなどを用いた「質感の良さ」が自然に伝わるドレスのほうが良いでしょう。
想定式日の5月は1年で若葉が一番美しい季節。
初々しく新緑が香る季節には、ゴージャスな装飾のドレスよりも、レース生地のような質感を活かしたデザインがマッチします。
ガーデンウェディングで天候に恵まれれば、眩しいほどのグリーンのグラデーションが花嫁様を照らし、柔らかい光がレースにこぼれ落ちるでしょう。
肌のトーンと調和しやすいアイボリー
最近のトレンドとして、インポートドレスでは「純白」のドレスは減少しつつありますが、少し黄身がかった柔らかなアイボリーカラーのドレスが増えています。
アイボリー系のドレスは日本人の肌トーンにも馴染みやすく、花嫁さまから「着ていてリラックスできる」という声をよくお聞きしますね。
アイボリーの持つ柔らかな雰囲気に身を包むことで、結婚式という緊張する場面でも自分らしさが出せるのでしょう。
「飾らないいつもの自分」で至福の1日を過ごせるというのも、このヨーランクリスのドレスの魅力ですね。
クラシカル×ナチュラルで妖精のような美しさ
「お色直しのドレスといえばカラードレス」というイメージがありますが、最近はカラードレスを選ばずに「2着目も白のドレス」という花嫁さまが増えています。
こちらのドレスもヨーラン・クリスのもので、着心地が軽くて動きやすいドレスです。
ふんわりとしたシルエットのため。お食事を召し上がるときも快適にお過ごしいただけると思います。
たとえば、「ナチュラルな結婚式」というテーマのであっても木を基調とした会場と緑豊かな会場とではイメージが違ってきますし、「会場はナチュラルだけど、ドレスはエレガンドに」という要望もあったりしますよね。
「ナチュラル」のニュアンスでギャップが出ないよう、「ナチュラル」をポイントごとに分解しましょう。
花嫁さまのイメージをしっかりカウンセリングさせていただくことで、ドレスコーディネーターとしてもベストなウェディングドレスをご提案することが可能です。
最初は言葉で表現することが難しくても、花嫁さまのペースに合わせて同じ感覚を共有していきます。
コーディネーターと一緒に理想のウェディングドレススタイルを見つけて、最高の結婚式にしましょう。
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