2016.09.06
タキシードをはじめ、紳士服に袖を通すときには様々なアイテムが必要であり、
それらは紳士服と同様に長い歴史を経て現代のディテールになっています。
Suits,Shirt,Tie,Chirf,Shoes,,,
それぞれが職人たちの手により作りこまれ極上の逸品が完成されていきますが、今回はその中でも最も肌に近く着用者を包み込むシャツに付いてお話致します。
シャツの起源は古代ローマまで遡り、その原型はチュニックであったとされています。
1930年代にブリーフ、トランクスが誕生するまでシャツはそれらの役割も兼ねており、
シャツの前身頃と後身頃が長い理由はそれらを股下で止めて着用していた名残と言われています。
シャツは肌着であると同時に、素材や縫製などでも着心地、表情が大きく変わることから自らのステータスを表すアイテムの一つとして知られています。
JUNOでも上質なシャツとしてErrico Formicola(エリコ・フォルミコラ)
をご用意しております。
Errio Formicola
ルイジ・ボレッリやキートンなど名だたるブランドで経験を積み2008年に自らの名を冠して創業を開始したブランドは、
今では多くのセレクトショップで展開されるイタリア屈指のブランドとして成長しました。
襟の大きさや開き、着丈、身幅など、時代の流れを上手に汲み取られたデザインで作り上げられています。
生地の無駄を削り非常に細身のサイズ感ながら手縫いを多用し、人体の形状にピッタリと吸い付くように縫製されたシャツはまるでもう一枚の皮膚を纏うかの如く着る人の体を包み込みます。
手縫いで縫い上げられたナポリシャツの袖はかすかに皺が入っているのが特徴です。
これは「マニカカミーチャ」と呼ばれ、まるでしっとりと雨が降っているような袖の雰囲気から雨振り袖とも言われています。
ジャケットを脱いだ時も柔らかな色気が漂う仕立てとなっています。
JUNOではオーセンティックな白のウィングカラーシャツの他に、クレリックシャツもご用意しております。
クレリックシャツは以前までカジュアルシャツの部類ではありましたが、2005年に英国チャールズ皇太子が自身の再婚式にモーニングコートにクレリックシャツを合わせたことからビジネスだけでなくフォーマルシーンにも対応できるシャツとして認知されつつ有ります。
トラディショナルでありながら遊び心を入れる。
いかなるタキシードと合わせても馴染んでいくにもかかわらず、しっかりとVゾーンを華やかにし主張が出来るのはこのシャツに込められた時間と計算され尽くしたデザイナーの思いがこめられています。
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