会場に合わせたドレス選び
ウェディングドレスの専門家であるドレスコーディネーターが、花嫁さまのイメージや会場に合わせたドレス選びのテクニックを伝授する企画『コーディネーターズ ヴォイス』
S.Niinobu
Authentique /
今回は「Authentique(オーセンティック)大阪店」の新居延(にいのぶ)コーディネーターが「シンプルでも気取りすぎないナチュラルな結婚式」をコンセプトに、自然体なウェディングドレススタイルをご紹介します。
〈ドレスを探す花嫁様の想定イメージ〉
新居延 早紀(にいのぶ さき)
オーセンティック大阪店
Rosa Clara(ロサ・クララ)
スペイン・バルセロナ発のドレスブランド。
スペイン王室のレティシア王妃をはじめ、世界各国のトップセレブリティに愛されている。
クラシックなラインを大切にするだけでなく、現代的なロマンチックなテイストをプラス。
トレンドを「ロサクララならではのエレガントさ」に昇華させ、クラシカルな雰囲気を持ちつつも洗練された世界観を表現している。
ピンクアイボリーで会場とのメリハリ感も演出
大阪を一望できる「ラ・フェットひらまつ」での地上37階での結婚式。
ブラウンを基調とした内装に自然光がたっぷりと差し込む会場は、優しいナチュラルな印象を与えます。
「都会の一等地でありながら柔らかな雰囲気がある」という会場の魅力を活かすため、ピンクアイボリーで抜け感のあるレースドレスを選びました。
自然光によって照らされたパーティー会場は白さが際立ちますし、チャペルも白一色なので、色のメリハリが表現できるピンクアイボリーのドレスがオススメです。
会場に差し込む光が強すぎると、純白のドレスを着た花嫁さまの写真を撮った際に、顔が白っぽく写ってしまう可能性もあります。
せっかくの結婚式の写真ですから、すべての写真に美しく写りたいですよね。
優雅なシルエットと計算され尽くしたレース使い
ロサクララのドレスの最大の魅力は、「遠くからでも近くからでも、計算された美しさがある」という点です。
このロサクララのドレスはプリンセスラインに近い、フワッとしたバルーンタイプ。
遠くから花嫁さまのドレス姿を見るゲストにも、柔らかなシルエットが「気取りすぎない自然体のゴージャス感」を届けます。
もちろん、挙式や披露宴ではドレス姿をゲストの目の前で見せることもおおくありますよね。
ロサクララのドレスに施された上質なレースは丁寧に仕立てられているため、近くで見てもドレスの上質感が伝わります。
このドレスのようなシルエットやデザインは、お母様に近い年代の方からも好評です。
ディテールにこだわりながら王道なデザインでもあるため、世代問わず人気なドレスといえるでしょう。
「360度美しい」ロサクララのバックスタイルデザイン
結婚式や披露宴ではゲストが360度から花嫁さまに注目します。
そこで重要になってくるのが、バックスタイルの美しさです。
ロサクララのドレスは見た方向によって表情を変えるだけでなく、どの方向からも気品のある美しさがあります。
前から見るとシンプルなデザインではありますが、バックスタイルはレースの中にも背中のラインを強調し、シンプルな中にもエレガントさが際立つ、甘くなりすぎない大人の美しさが嫌味なく表現されています。
「ラ・フェットひらまつ」は赤のカーペットの上で前撮りをすることも多い会場ですが、重厚感のある会場のイメージにもこのドレスはマッチするのです。
シースルーのトレーンに赤色のカーペットが透けて、赤いバラの中に溶け込んだようなナチュラルな印象を与えていますね。
シンプルなドレスならではの美しさはもちろんありますが、華やかな会場の多い結婚式や披露宴ではドレスの魅力が弱まってしまうことがあります。
シンプルなドレスを選ぶときには、「ナチュラルさ」「フェミニンさ」といった花嫁さまのこだわりをプラスしてください。
素材感やシルエット選びに「私らしさ」を加えると、会場の魅力をより引き出す素敵なコーディネートになりますよ。
また、試着のときには会場の写真などのイメージをコーディネーターに伝えると、花嫁様の魅力を引き出すドレス選びができますね。
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