2022.06.24
Dressesでしか掲載していない、人気海外ドレスブランドのディープな情報が満載のdresspedia(ドレスペディア)。
第6回目は繊細で華やかなデザインのドレスで、世界中のセレブリティや花嫁を虜にし続けるReem Acra(リームアクラ)をご紹介!
レバノン出身のデザイナー、Reem Acra(リーム・アクラ)が手掛けるドレスブランド。
レバノンは地中海に面する中東の国で、デザイナーや著名な経営者を多数輩出しています。
公用語はアラビア語だが、フランス語は境域・メディア・ビジネスで日常的に使用されており、英語を話せる国民も多いそう。
レバノンで生まれたリーム・アクラは、幼い頃、祖母が作るシルクのアートフラワーに影響を受けて、ファッションに興味を持ちます。
大学生の頃にデザインしたドレスがファッション誌の編集者の目にとまり、ニューヨークのFIT(Fashion Institute of Technology)、パリのESMOD(ESMOD PARIS)でデザインを学び、ニューヨークで刺繍アーティストとしてキャリアをスタートさせます。
1995年に自身名前でのウェディングドレスのブランドをスタート。
手仕事による繊細で華やかな刺繍、贅沢なシルク地使い、複雑なビーズの装飾、洗練されたセンスの光るデザインで、世界中の女性の支持を得ます。
2001年にはレディートゥウェアのコレクションを発表し、高級百貨店バーグドルフ・グッドマン、ニーマン・マーカスなどの顧客を魅了し続けています。
一方でジェニファー・ロペス、アンジェリーナ・ジョリー、ハル・ベリーなど名だたるセレブリティたちを顧客に持ち、オスカーやグラミー、ゴールデングローブなどのレッドカーペットを彩ってきました。
ジェニファー・ロペス、アンジェリーナ・ジョリー、ハル・ベリーなどのセレブリティたちを顧客に持ちます。
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レッドカーペットではおなじみのブランドですが、近年注目されたのはカンヌ国際映画祭でエル・ファニングがドレスを着用したこと。
レディートゥーウェアではなくウエディングドレスとしてTHE SWEET CILLECTION by JUNO(ザスウィートコレクションバイジュノ)など日本のドレスショップでも取り扱いのあるドレスに、特別なケープを合わせたスタイリングが注目されました。
Gissip Girlなどのドラマや映画でも多数着用されています。
日本でREEM ACRAのブランドの認知が広まったのは、モデルの梨花さんがご自身の結婚式でREEM ACRAのドレスを着用したことがきっかけでした。
当時、梨花さんがレギュラーで出演されていた人気TV番組の中で、梨花さんのウェディング密着が特集されました。
NYのアトリエを訪問しご自身のドレスを作成し、結婚式を迎えるまでが特集され、瞬く間にREEM ACRAは女性たちの間で憧れのブランドとなりました。
アンジェリーナ・ジョリー、ハル・ベリー、ビヨンセ、リリー・コリンズ、ジェニファー・ロペス、テイラー・スウィフト、エル・ファニング、グエンステファニーなど数え切れないほどのセレブリティが着用しています。
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『17歳のカルテ』でアカデミー助演女優賞を受賞したアメリカの女優。
代表作は『トゥームレイダー』『Mr.&Mrs.スミス』などで、アメリカでもトップクラスのスターとして活躍を続けている。
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アメリカ出身のシンガーソングライターかつ音楽プロデューサー。
ソロデビューからアルバムが連続6作品すべて初登場1位を獲得した史上初の女性アーティスト。
レッドカーペットや受賞式典などで、何度もREEM ACRAのドレスを着用している。
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J. Lo(ジェイロー)という愛称で親しまれている、アメリカの女優・歌手・プロデューサー。
幼い頃から俳優を志し、17歳より活躍。その後歌の世界にデビュー。
デビューアルバムからのシングル曲がビルボードで5週連続1位の大ヒットになり、アルバムは米国内で300万枚以上を売り上げた。
ショーのフィナーレでデザイナーを拝見することはあっても、バイイングではなかなかお目にかかれない方ですが、過去一度だけプライベートなシーンでお会いしたことがあります。
バルセロナのブライダルファッションウィークに、Reem Acraがスペシャルゲストとして招かれ、大きなショーを開催した年がありました。
ショーが終わり、私が同僚と人気のバルに立ち寄ったところ、何とデザイナーと彼女のパートナーが!笑顔で挨拶をしてくれましたが、長年付き合いのある弊社の通訳でも、軽く挨拶と会話を交わす程度で、口数は多くなく精神的な世界を大切にしているデザイナーだと感じました。
コレクションのショーは毎回盛大に開催されます。過去よく使っていた会場はNY Public Library。NYを象徴する建物の一つです。
コレクションのコンセプトは、毎回強いメッセージ性があります。
“Love from New York” と名付けられたコレクションでは、1着ずつNYを代表する建造物や街の名前がつけられ、彼女のNYへの愛を伝えていました。
過去のコレクションの中でも、最も華やかで印象的だったのがFall 2019 Collectionでした。
NY Public Library のゴッサムホールで開催されたドレスショーは、会場に足を踏み入れると、大掛かりなレースのインスタレーションが会場を包んでいました。ホールの中央は黒い幕で覆われ、その周りがぐるりとランウェイになっています。
ショーが終わりフィナーレとなったとき、中央の黒い幕が落ち、まるで中世ヨーロッパの様なテーブルコーディネートとそこに優雅に佇むモデルたちが登場しました。
贅沢の限りを尽くし、これまで見たことのない、もしかすると今後も一生見ることはないと感じるほどの華やかさに、夢の世界に入り込んだような気持ちになったのを鮮明に覚えています。
会場はドナルド・トランプ氏の結婚式も手掛けたデザイナー、Preston Bailey(プレストン・ベイリー)が手掛けていました。
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先述の通り、中々直接お会いできないデザイナーですが、コレクションに込めた想いから感じたことを記載いたします。Reem Acraは精神世界を大切にするデザイナーだと感じています。
Spring 2019 Collection では、Kahlil Gibran(ハリール・ジブラーン)の “The Prophet”(預言者)の本が1冊づつバイヤーの手に渡りました。
The Prophet は、喪失、愛、美しさ、精神性のテーマを探求する古典的で、感情に満ちたエッセイのコレクション。
ブライダルのコレクションはまるで、小さな女の子が自分たちの大切な日を夢見たような、まばゆいばかりのドレスたちでした。
それはThe Prophetの感情、ドラマ、そして魅惑のすべてを物語っているようでした。
Spring 2020 Collection では”Thank you” をコンセプトにコレクションを発表。
Reem Acraが10代の頃、聖書を受けて、自身に与えてくれた才能に対して神にお礼状を書いたことが中心のテーマとなっていました。
Reem Acraはこのテーマに、花嫁には友人やゲストにドレスを見に来てもらうのではなく、そこからなにかを感じ取ってほしい。
花嫁は何でもできて自由なのだというメッセージを込めたそうです。
コレクションのテーマに込められたデザイナーの思いから、自身の精神世界を大切に生きる女性なのだと感じています。
立体的なフラワー刺繍に、細やかなスパンコールやパールがちりばめられた、 フェミニンでフォトジェニックな1着。
特にスポットライトや自然光のもとで、うっとりするような輝きと透明感を放ちます。
(※ご試着は限定された結婚式場で結婚式をされる方に限ります)
胸元からスカート部分にあしらわれた立体感のあるフラワーモチーフの刺繍が、芸術性を感じるウェディングドレス。
スカート部分にはスリットが入っているので、ぜひとっておきのブライダルシューズを忍ばせて。
人とは違う自分らしいスタイリングを表現したいおしゃれな花嫁様におすすめです。
(※ご試着は限定された結婚式場で結婚式をされる方に限ります)
4つのパールと、それを囲うように施されたビジューの美しい装飾のボレロは、まるでネックレスをつけているかのようなデザインで顔周りも華やかな印象に。
露出を控えたボレロスタイルで気品のあるブライズスタイルも、ボレロを外したシンプルなスタイルも楽しめる2wayドレスです。
(※ご試着は限定された結婚式場で結婚式をされる方に限ります)
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