2019.03.22
ドレスに隠れてしまい、見えることも少ないウェディングシューズ。
ドレスコーディネーターである私も、働きはじめたばかりは「シューズなんて見えないんだし、どれでも大丈夫じゃない?」と甘く考えていました。
しかし、ドレスをレンタルして頂いた花嫁さまの挙式を見学したときに、この考えは間違っていたと気づかされました。
シューズの良し悪しが、結婚式の花嫁さまの笑顔を左右するということを目の当たりにしたのです…。
「ヒールの高さでコーディネートの印象が変幻自在」といったことだけでなく、「履き心地や安定感によって結婚式当日の疲労度が大きく違う」と気づかされました。
この記事では最高の笑顔を引き出す、ウェディングシューズの選び方を詳しくご紹介しますね。
<目次>
・ウェディングシューズ選びの3つのポイントと注意点
・【デザイン別】ウェディングドレスに合わせたヒールの選び方
・まとめ:心から笑顔になれるウェディングシューズを選ぼう
デザインはもちろんですが、ウェディングシューズを選ぶ時に必ずチェックすべき3ポイントをご紹介します。
結婚式当日はチャペルの階段を上がったり、バージンロードを歩いたりと想像以上に歩きます。
以下のポイントを押さえて、試着の際は歩き心地を確かめましょう。
・歩きやすさや挫く心配のない安定感
・ヒールの高さはトレーンとのバランスで決める
・履きなれていない人はストラップ付き
歩きやすさや挫く心配のない安定感
ボリュームのあるウェディングドレスを着た体を支えるのには「歩きやすさ」と「くじく心配のない安定感」はとても大切です。
シューズの試し履きはなるべく長い時間、店内を歩いてみましょう。
靴を試着する時間帯は夕方がオススメです。
足が疲れてむくみがちな時間帯ですが、当日になって靴がパンパンになって足が痛いというトラブルを避けることができます。
ヒールの高さはトレーンとのバランスで決める
ウェディングシューズのヒールの高さによって、シルエットも変幻自在です。
重要なポイントはトレーンの質感とのバランスを崩さないこと。
ドレスの魅力を引き出すことを第一に、ウェディングドレスの丈とヒールのバランスを考えましょう。
履きなれていない人はストラップ付き
ヒールやパンプスを履きなれていない花嫁さまは、ストラップ付の靴だとシンデレラのように脱げることがなく安心です。
試着の際には、「ストラップの太さが自分の好みか」「締め付け感はきつすぎないか」などを確認しましょう。
花嫁さまは主役であるため、当然ながらゲストのみなさまからの視線を独占します。
チャペルの階段の上り下りはもちろん、憧れのバージンロード。
誰も見ていないと思いがちな足元でさえも、案外見られているものです。
丈の長いウェディングドレスであっても、たくし上げる瞬間にウェディングシューズは見えます。
最高の花嫁姿をキープするためにも、靴にもこだわるのが良いでしょう。
カジュアルな服装のコーディネートであれば、パンプスやスニーカーなどを差し色や「はずし」のアイテムとして使うことがありますよね。
しかし、遊び心あるファッションが好きな花嫁さまであっても、結婚式や披露宴といったシチュエーションでは王道の合わせ方がオススメです。
ミニ丈のウェディングドレスに、あえてハイカットのキャンバススニーカーをあわせたりするのは、距離感の近いゲストが集まる二次会でするのが確実でしょう。
ドレスのテイストに合わせてウェディングシューズは選ばなければなりませんが、具体的なイメージがないとなかなか選びづらいですよね。
ここからはウェディングドレスのデザインに合わせた靴やヒールの選ぶコツを詳しくご紹介します。
プリンセスラインのドレスを一言で表すと、「おとぎ話に出てくるお姫様が着ているドレス」ですね。
この写真はYolan Cris(ヨーランクリス)のプリンセスドレスです。
キラキラしたビーディングが輝き、ドレスに施された刺繍がクラシカルな印象を与えます。
トレーンが長く、バージンロードを歩く後ろ姿も一段とエレガント。
チャペルでの挙式に相性のよい一着ですね。
プリンセスドレスを着てお姫様になるのなら、せっかくですので靴にもこだわりましょう。
シンデレラのガラスの靴と同じ系統のデザインの「セットバックヒール」がオススメです。
セットバックヒールはかかとに重心がかかるため、立ち姿をスラリと美しく見せてくれますよ。
しかし、シンデレラが階段を降りるときに靴を落としたように、セットバックヒールは動くときには不向きです。
披露宴などで動く機会が多いシーンでは、他の靴を準備しておきましょう。
こちらはトレーンの裾に広がるチュールと輝くビーディングが魅力的なKENNETH POOL(ケネスプール)のドレスです。
マーメイドドレスといえばセクシーというイメージがありますが、生地や仕立ての上質さが気品あるエレガントさを演出しています。
グラマラスなラインのドレスを着るときには、ピンヒールで縦長のシルエットを強調しましょう。
ピンヒールを履くことで体をスラッと見せることができ、自然にメリハリを出すことができますよ。
Aラインのドレスは、プリンセスラインとスレンダーラインのちょうど中間に位置するシルエットです。
シルエットも細すぎず広がりすぎずといったように、花嫁さまのプロポーションに関係なく合わせやすいラインのドレスですね。
このENZOANI(エンゾアニ)のAラインドレスは、花嫁さまを上品に美しく見せてくれます。
スカートまで散りばめられたレースモチーフが、近くで見たときもエレガントな印象をゲストに与えてくれるでしょう。
シンプルなAラインドレスには、コーンヒールの靴をあわせましょう。
アイスコーンのような形で安定感があり、ハイヒールよりヒールも低めです。
ドレスを着たときに歩きやすいだけでなく、普段のコーディネートにも取り入れやすいくオススメですね。
エンパイアラインのドレスはウエストの位置が高く、胸元に切り返しがあるのが特徴です。
Aラインやプリンセスラインのように特徴的なシルエットでなく、ナチュラルなテイストが好みの女性から人気を集めるドレスですね。
エンパイアラインのドレスにはリラックス感を活かすためにもフラットヒールをあわせましょう。
着心地がよいドレスが多いのがエンパイアラインの特徴でもあるので、自然体なコーディネートを心がけてみてください。
ミニドレスはスカートがウェディングドレスの中では一番短く、足元や靴がはっきりと見えます。
ミニドレスにはバレエシューズのようなフラットシューズをあわせる花嫁さまも多いのですが、実はミニドレス×フラットヒールの組み合わせでは、足が短く見える恐れがあります。
ハイヒールと聞くと不安定で疲れそうなイメージを持たれている方も多いと思われますが、先端が厚底になっているシューズもありますので、美脚に見せながら安定感も保たれ、一日中疲れにくく安心です。
ミニドレスの軽さとうまくマッチして、フェミニンさを引き立ててくれますよ。
ヴィンテージドレスならではのレトロ感が魅力のウェディングスタイルは国内外問わず人気です。
写真のようなコーディネートは「ローマの休日」でのオードリー・ヘップバーンを思わせますよね。
ヴィンテージな雰囲気のドレスに、ドット柄のレトロなシューズを合わせたコーディネートはいかがでしょうか?
ポップになりすぎず、クラシカルで大人っぽさもありますので、気取りすぎないオシャレ感をプラスしてくれますよ。
軽く考えてしまいがちなウェディングシューズですが、ポイントを押さえたもの選ぶと結婚式当日の安心感がまったく違います。
足がむくみがちな夕方に、ウェディングシューズの試し履きをして実際に歩いてみましょう。
当日になって靴が窮屈になってしまうトラブルを防ぐことができますよ。
Dresses提携ショップではドレスだけでなくシューズのご相談も無料でお問い合わせ可能です。
少しでも迷ったときは、お気軽にご連絡くださいね。
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