2018.07.22
ウェディングドレスと言えば「白色のドレス」です。
バージンロードをカラードレスで歩く花嫁さまはあまり見かけませんし、純白のウェディングドレスに憧れて洋装の結婚式を検討する方も多いのではないでしょうか。
そもそも何故、ウェディングドレスには白色が多いのでしょうか。
その理由は、ヴィクトリア女王の存在にあります。
もともと、ウェディングドレスは、社会的地位や経済力を周囲にアピールするために、色付きで豪華な刺繍が施された衣装を着用することが殆どでした。
その後は、お手入れのしやすさなどから黒や暗色の婚前衣装がトレンドとなった時期もありますが、19世紀から60年以上にわたって在位し続けたヴィクトリア女王の登場によって流れが一変します。
彼女は、結婚式の時に白色のウェディングドレスと白色のベールを用いて、ヘッドアクセサリーにオレンジ色の花を飾りました。
当時、ヴィクトリア女王は大衆の憧れであり、周囲もセンセーショナルな話題として「白色のウェディングドレス」を取り上げたことから、「ウェディングドレス=白色」というような流れが定着していったのです。
日本では明治時代以降に白いウェディングドレスの文化が入り、「特別な時の装い」として徐々に受け入れられるようになります。
当時の日本は和装文化でしたが、日本にも「白無垢」があるように、白い衣装が好まれていました。
これは、「婚家に一から染まる」という意味合いで白色が選ばれていたのです。
白無垢などでもともと白色に馴染みのあった日本人は、1980年以降のダイアナ妃や芸能人のウェディングドレス姿に影響を受けるようになり、白色が持つ「純潔」「無垢」と言った清廉な印象も重ね合わせ自然と浸透していき、現在までその流れは続いています。
日本では花嫁衣装として白いウェディングドレスや白無垢が好まれますが、海外では白色以外の花嫁衣装も沢山存在します。
例えば、韓国のチマチョゴリ、中国の赤い衣装などです。
ヴィクトリア女王は白色のウェディングドレスを流行させましたが、白色でなくてはならないという義務を課した訳ではありません。
各国の文化で花嫁衣装に違いがあるように、ウェディングドレスも必ず白色である必要はありません。
一番は、自分自身が納得した上で、着たいものを着るのが幸せなことではないでしょうか。
ただし、「ウェディングドレスと言えば白!」という「イメージ」が根強く残っているのも事実です。
白いウェディングドレス姿を見たいと考えている参列者もいらっしゃるかもしれません。
自分がなりたい花嫁のイメージについて周りの人にも伝えておき、おもてなしの心を忘れずに接することも大切です。
まとめ
いかがでしたか?
純白のウエディングドレスは花嫁さまの憧れでもありますが、白色でなくてはならない、という固定概念を一度取り払ってみると、選択肢はかなり増えるのではないでしょうか?
特別な日を自分らしく、素適なお衣装でお迎え下さいませ。
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